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gee!

広く深く、書きたいときに書きたいことを書いていきたい(願望)

『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』と『コーラスライン』

 

 

かなり疲れている時はこの映画が無性に観たくなります。

もう少し邦題はどうにかならなかったのか(原題は『EVERY LITTLE STEP』)とは思いますが、凄くいい映画です。

 

2006年に16年ぶりにブロードウェイでのリバイバル公演が決まった『コーラスライン』の8か月間(!)に渡るオーディションの模様を収めたドキュメンタリー映画です。

今までドキュメンタリーは食わず嫌いしていた私ですが、この作品を観終わった後は今までの自分を恥じました…

自分に興味がある題材だっていうのはもちろんなんですが。ドキュメンタリーってこんなに面白いんだと思いました。

 

 

コーラスライン』はブロードウェイのバックダンサーのオーディションを描いたミュージカルで、日本では劇団四季で30年近く上演されています。今年の5月にちょうど公演が終わったところですね。

コーラスライン』が長年根強い人気を誇っているのは、「ブロードウェイのバックダンサー」という主役ではない、「その他大勢」にも今までの人生や経験がそれぞれあることを観る側に感じさせてくれる、というのがあると思います。

 

 

そんなミュージカルのオーディションですから、役者さんも気合いの入り方が違う。

みんな口々に言うのは「これは私たちの物語。だから絶対に受かりたい」

でも、ダンサーではなく、ごく普通の人生を送っている我々にも何となく通じるものがあると思います。

 

この映画で主に焦点が当たっているのは、アジア系で背が低いことが長年の悩みのコニー、整形して成功したヴァル、ダンスは得意だが超音痴のクリスティン、暖かい家庭とは無縁だった皮肉屋のシーラ、女性的な自分に悩みホモショーにも出演していた経験もあるポール、そして、一度は成功したものの落ちぶれてしまったキャシーの6人。

 

アジア系のコニー役には日本人の高良結香さんが挑戦しています。このオーディションの審査員には初演でコニー役を演じたバイヨーク・リーさんがいたので彼女の緊張は計り知れなかったと思います。

で、日本生まれの彼女に対してバイヨークが厳しいのなんのって…

私からしてみればめちゃくちゃ英語上手いと思うんですが、ネイティブからするとちょっと違うらしいです。このシーン結構怖かった…

 

ところで、これを観て一気に好きになってしまったのが音痴のクリスティン役を受けていたクリッシー。

役もとてもかわいらしいのですが、クリッシー本人のキャラクターも本当にかわいくて。出会った人みんなと仲良くなれそうな感じ(上手く表現できなくてすみません)。

演出家の人が「一目ぼれした」っていうのもわかる。音痴の演技もとてもうまくて本当に好きです。私も一目ぼれしました(真顔)

ちなみに今度『CHICAGO』のヴェルマを演じるそうですね!イメージと違ったのでびっくり。

 

 

役者さんの本当の姿が観られて個人的にミュージカルの見方が変わったと思います。

みんなそれぞれに自分に自信はあるし、プライドもあるけど、そういうものを一回全部取っ払わないと続けていけない世界なのかなと感じました。

それこそ、「愛した日々に悔いはない」って思ってないととてもじゃないけど仕事には出来なさそう。

 

こう言うのは陳腐な感じがして好きじゃないんですが、観終わったあとに元気が貰えるというか、勇気づけられる映画です。

ミュージカルに興味がある人はもちろん、全くないという人にこそ是非観てほしい映画です!今ならHuluでも配信してますし、一見の価値ありです!

 

 

劇団四季の公演も、終わっちゃいましたがめちゃくちゃよかったです!

飾り気のないセットや衣装、そして生ならではの緊張感が伝わってきてこっちまでオーディションを受けている気分になりました。

次にいつ公演するのかわからないので観られて本当によかったと思います。

 

ただ、一つ後悔しているのは昨年秋の東京公演や地方公演を見逃したことです…

一回観て凄く満足はしたんですが、時間が経つと色々と欲が出てきてしまうのが人間というもの。特に、この作品は「目と耳が足りない!!」ってなったので余計に。

千秋楽が終わってまだ1ヶ月ですが再演希望です!!!偉い人どうかお願いします!!!!